竿頭進歩
読み方:かんとう しんぽ
意味
すでに極めて高い境地や頂点に達していても、そこで満足せず、さらに一歩進んで向上しようとすること。もとは悟りを得た後にも修行を重ねるべきだという禅の教えである。
由来
中国禅宗の語。宋代の禅語録『景徳伝灯録』(1004年成立)に見える「百尺竿頭、須進歩(百尺の竿の先に立って、さらに一歩進め)」という趣旨の句に由来する。百尺もある竿の先端という、これ以上進めば落ちそうな場所からなお一歩を踏み出す比喩で、悟りや修行に終わりはないことを示した。
備考
禅語としては、悟りや修行を深め続ける意味合いが強い。現代では、学問・仕事・技術などで、成功後も向上を目指す姿勢を表す際にも用いる。「進歩」は現代語の「発展」ではなく、「一歩進む」の意。
誤用・混同注意
- 「進歩」を現代語の「発展・進化」の意味だけで捉えるのは不正確で、ここでは「一歩進む」という意味である。
- 原典に近い表現には「百尺竿頭更進一歩」があるが、四字熟語としては「竿頭進歩」が定着している。
例文
- 彼は大きな賞を受けた後も満足せず、竿頭進歩の精神で研究を続けている。
- 師は弟子に、技を身につけた時こそ竿頭進歩の心構えが必要だと説いた。
- 業界首位になったからといって安住せず、竿頭進歩を目指して新製品の開発に取り組む。
分類
類義語
対義語
- 停滞不前
- 現状維持
- 安住現状