竭沢而漁
読み方
けったくじぎょ意味
池や沢の水をすっかり干して魚を捕ること。目先の利益を得るために資源や手段を使い尽くし、将来の利益や存続を考えない愚かな行為をたとえる。企業経営、環境破壊、人材の酷使などについて、短期的な利益を優先する態度を批判していう。由来
中国の前漢時代の思想書『淮南子(えなんじ)』の「本経訓」に見える語とされる。『淮南子』は前漢の淮南王・劉安らによって、紀元前2世紀ごろ(一般に紀元前139年ごろ)に編まれた。「沢を竭(つ)くして漁すれば、その年は多くの魚を得ても、翌年には魚がいなくなる」という趣旨から、将来を顧みず利益をむさぼることをいう。備考
「竭」は「尽きる・尽くす」、「沢」は池や沼を指す。「而」は中国古典の接続語で、日本語では通常読まない。環境問題や経営の文脈で、短期利益優先への戒めとして用いられる。例文
- 森林を皆伐して利益だけを得ようとするのは、竭沢而漁の経営であり、地域の将来を損なう。
- 過度な値引きで顧客を集めても、品質や従業員を犠牲にするなら竭沢而漁にすぎない。
- 水産資源を守るため、行政は竭沢而漁にならないよう漁獲量の規制を設けた。
類義語
- 焚林而田
- 殺鶏取卵
- 一時の利益を追う
対義語
- 資源保全
- 持続可能
- 長期的視野