竭沢而漁
読み方:けったくじぎょ
意味
池や沢の水をすっかり干して魚を捕ること。目先の利益を得るために資源や手段を使い尽くし、将来の利益や存続を考えない愚かな行為をたとえる。企業経営、環境破壊、人材の酷使などについて、短期的な利益を優先する態度を批判していう。
由来
中国・戦国時代の思想書『呂氏春秋』義賞篇の「竭沢而漁、豈不獲得、而明年無魚」に基づく。沢の水を尽くして魚を捕れば一時は得られても翌年には魚がいなくなるという趣旨から、目先の利益のために資源を使い尽くし、将来を顧みないことをたとえる。『呂氏春秋』は秦の呂不韋の食客らによって紀元前3世紀に編纂された。
備考
「竭」は「尽きる・尽くす」、「沢」は池や沼を指す。「而」は中国古典の接続語で、日本語では通常読まない。環境問題や経営の文脈で、短期利益優先への戒めとして用いられる。
例文
- 森林を皆伐して利益だけを得ようとするのは、竭沢而漁の経営であり、地域の将来を損なう。
- 過度な値引きで顧客を集めても、品質や従業員を犠牲にするなら竭沢而漁にすぎない。
- 水産資源を守るため、行政は竭沢而漁にならないよう漁獲量の規制を設けた。
分類
類義語
- 焚林而田
- 殺鶏取卵
- 一時の利益を追う
対義語
- 資源保全
- 持続可能
- 長期的視野