童叟無欺
読み方:どうそう むき
意味
子ども(童)にも老人(叟)にも、だまして不当な利益を得ることをしないという意。特に商売において、客の年齢や知識の差につけ込まず、誰に対しても正直で公平に取引することをいう。
由来
「童」は子ども、「叟」は老人、「無欺」は欺かないことを表す。清代の文康による小説『児女英雄伝』に「童叟無欺、買売公平」として見える表現で、19世紀、遅くとも同作品が刊行された19世紀後半には、正直で公平な商売をいう語として用いられていた。
備考
主に商売・取引の公正さをほめる語。「叟」は老人の意で、現代ではあまり単独では用いない。字面上は子どもと老人を挙げるが、実際には誰に対しても正直であるという意味である。
誤用・混同注意
- 「童老無欺」とするのは誤り。老人を表す字は「老」ではなく「叟」である。
- 子どもと老人だけを欺かなければよいという限定的な意味ではなく、すべての客に対して公正に商うことをいう。
- 「童叟無偽」と書くのは誤り。正しくは「童叟無欺」。
例文
- この店は童叟無欺を信条とし、観光客にも地元客にも同じ価格で商品を売っている。
- 商人には、目先の利益よりも童叟無欺の姿勢を貫くことが求められる。
- 商品の説明を分かりやすくし、童叟無欺の商いを続けることが店の信用につながる。
分類
類義語
- 公明正大
- 正直な商い
- 公正取引
対義語
- 詐欺商法
- 羊頭狗肉