秋毫不犯
読み方
しゅうごう ふはん意味
きわめて小さな物、あるいはごくわずかな不正・迷惑さえも犯さないこと。「秋毫」は秋に生え替わる鳥獣の細い毛で、転じて極めて小さいものをいう。特に、軍隊や権力者が民衆の財物を少しも奪わず、規律を厳守することを表す。由来
中国・前漢の司馬遷が紀元前1世紀(およそ前91年頃まで)に編んだ『史記』「項羽本紀」に由来する。秦を滅ぼした後の劉邦が、関中に入っても「秋毫もあえて近づけなかった」、すなわち民衆の物をわずかでも取らなかったと述べた故事から生まれた。「秋毫無犯」「秋毫も犯さず」ともいう。備考
主に軍隊・統治者・公務員などが、民衆や他人の財産を少しも侵さない厳格な態度をいう。日常会話よりも、文章語・評論・歴史的文脈で用いられやすい。例文
- 指揮官は兵士に秋毫不犯の規律を守るよう命じ、住民の財産には一切手を触れさせなかった。
- 災害支援に入った団体は、被災者の私物を勝手に扱わないという秋毫不犯の姿勢を徹底した。
- 彼は公金の扱いに秋毫不犯の厳しさを示し、わずかな私的流用も許さなかった。
類義語
- 清廉潔白
- 廉潔無私
- 秋毫無犯
対義語
- 悪逆非道
- 暴虐無道
- 略奪横行