神明正直
読み方:しんめい しょうじき
意味
神々に誓って正直であり、心に少しの偽りもないこと。また、そのように誠実で正しい態度をいう。「神明」は天地の神々、「正直」は正しく素直で、私心や偽りがないことを表す。
由来
中国の古典『春秋左氏伝』荘公三十二年に見える「神聰明正直而壹者也(神は聡明で正直かつ一途なものである)」という句に基づくとされる。春秋時代の前7世紀ごろ(紀元前662年ごろ)の出来事を伝える文章である。日本では「神明」を神々の意に解し、「神に誓うほど偽りがない」という意味で用いられるようになった。
備考
現代の日常会話ではあまり用いない、格調高い文章語である。人の人格・誓約・職務上の姿勢を強調する文脈で使われる。「神明」は特定の宗教の神名ではなく、広く神々・霊妙な存在を指す。
誤用・混同注意
- 「しんめいしょうちょく」と読まない。正しくは「しんめいしょうじき」。
- 単に「率直に話す」という意味ではなく、神に誓うほど偽りがないという強い誠実さを表す。
例文
- 彼は神明正直な人物で、どのような場面でも事実を曲げて話さない。
- 調査に当たる者には、神明正直の精神で証言を扱うことが求められる。
- 神明正直を旨として職務を果たすと、就任の挨拶で誓った。
分類
類義語
対義語
- 虚偽欺瞞
- 巧言令色
- 表裏不一致