破顔微笑
読み方:はがん びしょう
意味
顔をほころばせて、にっこりとほほえむこと。うれしさや安心などによって、それまでのかたい表情が和らぎ、笑顔になることをいう。
由来
禅の公案集である無門関(中国・宋代、1228年ごろ成立)に見える故事に基づく。釈迦が霊山で花を手にして弟子たちに示した際、弟子たちが意味を理解できず黙っているなか、摩訶迦葉だけが顔をほころばせてほほえんだという「拈華微笑」の説話に、「迦葉尊者破顔微笑」とある。なお、釈迦の時代は伝統的には紀元前5世紀ごろとされるが、この説話の史実性は確認されていない。
備考
仏教・禅に由来する、やや硬い雅語的な表現である。日常会話では「顔をほころばせる」「にっこり笑う」と言い換えることが多い。「拈華微笑」の故事と関係する。
誤用・混同注意
- 「破顔一笑」と混同されることがあるが、「破顔一笑」も別に成立している四字熟語である。
- 「微笑」はこの語では通常「びしょう」と読み、「みしょう」とは読まない。
例文
- 合格の知らせを受けた彼女は、思わず破顔微笑した。
- 孫が描いた似顔絵を渡すと、祖父は破顔微笑を見せた。
- 厳しい表情だった監督も、選手たちの逆転劇に破顔微笑した。
分類
類義語
対義語
- 愁眉苦顔
- 眉間一尺