真如実相
読み方:しんにょ じっそう
意味
仏教語。人間の分別や迷いによって作られた見方を離れた、あらゆる存在・現象のありのままの真実の姿、または究極の真理をいう。「真如」と「実相」はともにその真理を表す近い意味の語である。
由来
「真如」はサンスクリット語 tathatā(そのようであること)の漢訳で、万物のありのままの真理を指す。「実相」は諸法の真実の姿をいう大乗仏教の重要な概念である。両語はインドで紀元前後から発展した大乗仏教思想に由来し、中国ではおおむね2〜5世紀ごろ以降の漢訳経典・論書を通じて定着した。「真如実相」という四字の連結そのものの初出・成立時期は特定されていない。
備考
日常会話ではほとんど用いず、仏教研究・法話・宗教芸術などの文脈で使われる専門語である。単に「実際の状況」を意味する一般語の「実相」とは、文脈により区別する。
別表記
- 真如實相
誤用・混同注意
- 「真如」を「しんじょ」と読まず、「しんにょ」と読む。
- 一般語の「実相(実際のありさま)」だけの意味で理解し、仏教における究極の真理という語義を見落とすことがある。
例文
- 天台教学では、諸法の真如実相を観じることが重視される。
- 僧は法話の中で、移ろう現象の奥にある真如実相について説いた。
- この仏画は、個々の形を超えた真如実相を表現しようとしている。
分類
類義語
- 諸法実相
- 真如法性