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益者三楽

読み方:えきしゃ さんらく

意味

人に利益をもたらし、人格を高める三つの楽しみのこと。礼儀や音楽を節度を守って楽しむこと、他人の長所を語ること、賢い友人を多く持つことをいう。単なる娯楽ではなく、徳を養う健全な楽しみを重視する言葉である。

由来

中国古典『論語』の「季氏」篇にある孔子の言葉「益者三楽、損者三楽」に基づく。『論語』は孔子(前551年~前479年)の言行を弟子たちが伝え、戦国時代(おおむね前5~前3世紀)までに編纂されたとされる。原文では、節度ある礼楽、他人の善を語ること、賢友を多く持つことを「益ある三つの楽しみ」として挙げ、これに対する「損者三楽」も説く。

備考

「楽」は単なる遊興ではなく、身を益し徳を養う楽しみを指す。対句として「損者三楽」があり、こちらは身を損なう三つの楽しみをいう。

補足

  • 「益者三友」と混同しない。「益者三楽」は有益な三つの楽しみ、「益者三友」は有益な三種類の友人を指す。
  • 「えきしゃさんがく」ではなく、通常「えきしゃさんらく」と読む。

例文

  • 祖父は、節度ある趣味を持ち、人の長所を語り、よい友を得ることが益者三楽だと教えてくれた。
  • SNSで他人を非難して楽しむより、益者三楽の教えに倣って人の善を見つけて語りたい。
  • 彼は読書会や地域活動を通じて賢友を増やしており、まさに益者三楽を実践している。

分類

対義語

この四字熟語に使われている漢字