損者三楽
読み方:そんしゃ さんらく
意味
人に害をもたらす楽しみには三つあるということ。具体的には、驕り高ぶることを楽しむこと、気ままに遊び暮らすことを楽しむこと、酒宴などの享楽を楽しむことである。節度を失った快楽や放縦な生活を戒める言葉。
由来
中国古典『論語』の「季氏」篇にある孔子の言葉に基づく。「益者三楽、損者三楽」として、益となる三つの楽しみと対にして説かれる。孔子は春秋時代の人物(前551~前479年)であり、『論語』はその言行を弟子たちが戦国時代初期ごろまでに編纂したものとされる。原文では、驕楽・佚遊・宴楽を「損」のある楽しみとして挙げる。
備考
多くは対句の「益者三楽」とともに用いる。「楽」は単なる娯楽一般ではなく、節度を欠いた楽しみを指す。現代では道徳的な戒めや自己管理の文脈で使われる。
補足
- 「損者三友」と混同しない。「損者三楽」は害となる三つの楽しみ、「損者三友」は害となる三人の友人をいう。
- 「損者」を「損をする人」と解するのは不適切。この句では、害となる楽しみをいう。
例文
- 孔子のいう「損者三楽」を戒め、酒宴や遊興に溺れないよう自らを律した。
- いくら楽しくても生活を乱すほどの遊びは損者三楽になりかねない。
- 彼は損者三楽の教えを引き、驕りや放縦な暮らしを慎むべきだと説いた。