百感交集
読み方:ひゃっかん こうしゅう
意味
多くの感情が同時に心にわき起こり、入り混じること。懐かしさ、喜び、悲しみ、驚き、感慨など、さまざまな思いが一度に押し寄せて、心が強く揺さぶられる状態をいう。
由来
中国・南朝宋の劉義慶が5世紀前半(およそ430年ごろ)に編んだ『世説新語』にある「百端交集(ひゃくたんこうしゅう)」に由来するとされる。「百端」は多くの事柄・思い、「交集」は入り混じって集まる意で、後に「百感交集」の形で定着した。
備考
主に、人生の節目や再会、別れ、故郷への帰還など、強い感慨を伴う場面で用いる。単なる喜びや悲しみ一つだけではなく、複数の感情が入り混じることを表す。
例文
- 卒業式で恩師からの手紙を読み返すと、学生時代の思い出がよみがえり、百感交集の思いだった。
- 長年暮らした故郷を離れる朝、駅のホームに立つと百感交集で言葉が出なかった。
- 災害から復興した町を訪れた彼は、住民の笑顔を見て百感交集の面持ちを見せた。
分類
類義語
- 感慨無量
- 悲喜交交
- 万感胸に迫る