白頭如新
読み方
はくとう じょしん
意味
長年つきあっていて互いに年を取るまでになっても、心が通じ合わず、まるで新しく知り合った人のようによそよそしいこと。交際期間の長さと親しさ・理解の深さは別であることをいう。
由来
中国前漢の思想家・文人である鄒陽(すうよう)が、梁の孝王に献じた上書に見える句「白頭如新、傾蓋如故(白頭まで新たなるが如く、傾蓋して故の如し)」に基づく。これを司馬遷が紀元前1世紀ごろに編纂した『史記』の「魯仲連鄒陽列伝」に収めた。白髪になるまで交際しても新しい知人のようである、という意味で、初対面でも旧知のように親しくなる「傾蓋如故」と対比される。
分類・構成
備考
「白頭」は白髪になるほど年を取ること、「如新」は新しく知り合ったようであることを表す。通常は、人間関係の疎遠さを嘆く文脈で用いる。対句の「傾蓋如故」と併せて引用されることが多い。
誤用・混同注意
- 白髪になるまで一緒にいることから、親密で仲のよい関係を表すと誤解されることがあるが、実際には長年付き合っても親しくならないことをいう。
- 「白頭偕老」と混同しない。「白頭偕老」は夫婦がともに白髪になるまで仲よく添い遂げる意である。
例文
- 同じ会社で二十年働いていても、仕事以外の話をしない二人は白頭如新の間柄だった。
- 人との関係は付き合いの長さだけでは測れず、長年連れ添っても白頭如新ということはあり得る。
- 彼は白頭如新では寂しいからと、相手の考えを理解しようと努めている。