疑行無成
読み方:ぎこう むせい
意味
行動を起こす際に疑いや迷いを抱いたままでは、物事を成し遂げられないという意味。十分に考えたうえで方針を定めたなら、いたずらにためらわず決断して実行すべきだという戒めである。無謀な行動を勧める言葉ではない。
由来
中国の法家思想に関わる書物で、戦国時代(紀元前4〜3世紀ごろ)の商鞅に仮託される「商君書」更法篇にある「疑行無成、疑事無功」に基づく。行動を疑えば成功せず、事を疑えば功績を得られない、という変法断行の主張を表した言葉である。
備考
主に決断力や実行力を求める文脈で用いる。熟慮を否定する語ではなく、検討後にも迷い続けて行動できない態度を戒める言葉である。
誤用・混同注意
- 「疑行無名」は『史記』商君列伝などに見られる異文であり、「疑行無成」の単純な誤字とは限らない。
- 「疑事無功」は原典で対句を成す句であり、「疑行無成」そのものの言い換え・表記違いではない。
例文
- 新規事業について十分に検討した後は、疑行無成の戒めを胸に、責任者が実行を決断した。
- 会議で結論を先延ばしにするばかりでは、まさに疑行無成となり、好機を逃してしまう。
- ただし、疑行無成だからといって事前調査を省き、見切り発車をしてよいわけではない。