画竜点睛
読み方:がりょう てんせい
意味
物事を完成させるために最も重要となる、最後の仕上げを加えること。特に、文章・作品・企画などに、全体を引き立てて決定的な価値を与える工夫や要点を加えることをいう。
由来
中国・南朝梁(6世紀)の画家、張僧繇(ちょうそうよう)にまつわる故事による。張僧繇は金陵の安楽寺の壁に四頭の竜を描いたが、瞳を入れなかった。人々に請われて二頭に瞳を描き入れると、雷鳴とともに竜が天へ飛び去ったという。この話は唐代、847年ごろ成立の張彦遠『歴代名画記』に記される。
備考
「睛」はひとみの意。作品や計画などへの「決め手となる仕上げ」に用いる。不要なものを付け足す意味の「蛇足」とは対照的である。比喩として使うのが一般的。
別表記
- 画龍点睛
補足
- 「画竜点晴」と書くのは誤り。「睛」は目のひとみを表す字である。
- 「がりゅうてんせい」ではなく、読みは「がりょうてんせい」。
- 単に最後に何かを加えることではなく、全体を完成・際立たせる重要な仕上げを指す。
例文
- 発表資料はよくまとまっているが、具体的な成功事例を一つ加えれば画竜点睛となる。
- この映画では、終盤の静かな台詞が作品全体の画竜点睛になっている。
- 部屋の内装を整えたあと、祖父の書を飾ったことで、空間に画竜点睛を加えることができた。
分類
類義語
- 点睛開眼
- 総仕上げ
- 最後の仕上げ
対義語
- 蛇足
- 本末転倒