画地為牢
読み方
かくち いろう
意味
地面に線を引いて牢獄に見立て、その範囲から出られないようにすること。転じて、自分または他者が定めた狭い範囲・規則・考え方に縛られ、行動や発想を制限することをいう。
由来
前漢の司馬遷が任安に宛てた書簡「報任少卿書」(紀元前93年ごろとされる)の「士有画地為牢、勢不可入」に基づく。地面に線を引いただけの牢であっても、節義を重んじる士はそこへ入ることができない、という文脈から生まれた語である。のちに、一定の枠内に行動を限る意味で用いられるようになった。
備考
漢文由来の硬い表現で、日常会話より文章語・評論で用いられる。「自ら狭い枠を設けて閉じこもる」という批判的な文脈で使われることが多い。
例文
- 前例だけを絶対視していては、画地為牢となり、新しい発想は生まれにくい。
- 部署ごとの役割に画地為牢せず、必要に応じて協力する体制を整えよう。
- 失敗を恐れて自分を画地為牢にしていたが、思い切って新しい仕事に挑戦した。
類義語
- 自縄自縛
- 作繭自縛
- 画地自限