獣聚鳥散
読み方:じゅうしゅう ちょうさん
意味
獣の群れのように寄り集まり、鳥の群れのように飛び散ること。人々や集団が一定の目的・規律・結束を持たず、その時々の事情で集まったり散ったりするさまをいう。統一のない群衆や、まとまりに欠ける組織を批判的に表す語。
由来
中国前漢の思想書「淮南子」兵略訓に見える語。淮南子は淮南王劉安らのもとで、紀元前2世紀、一般に紀元前139年ごろに編纂されたとされる。獣が寄り集まり、鳥が散り去る情景から、人々がまとまりなく離合集散することをたとえた。
備考
日常会話よりも文章語・評論語として用いられる。単に人が多く集まる意味ではなく、規律や結束がなく、集散が不安定であるという否定的な含みを持つ。
別表記
- 獸聚鳥散
誤用・混同注意
- 「獣集鳥散」と「聚」を「集」に書き換えるのは誤り。正しくは「獣聚鳥散」。
- 単に「大勢が集まること」の意味で使うのは不正確で、まとまりのない離合集散を表す。
例文
- 利害が一致している間だけ集まる彼らは、まさに獣聚鳥散の集団だった。
- 明確な方針を示さなければ、協力者は獣聚鳥散となり、計画は進まない。
- 一時は大勢の支持者が集まったが、事件後には獣聚鳥散して、組織はほとんど残らなかった。
分類
類義語
対義語
- 一致団結
- 結束一致
- 統制一体