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獅子身中

読み方:しし しんちゅう

意味

獅子の体内にいる虫が、外敵には傷つけられない獅子を内側から食い滅ぼすこと。転じて、ある集団・組織・教えの内部に属し、その恩恵を受けながら、内部からそれを害し滅ぼそうとする者や事態をいう。通常は「獅子身中の虫」の形で用いる。

由来

仏典『大般涅槃経(涅槃経)』に見えるたとえに由来する。獅子を害するのは外の獣ではなく、獅子の身中に生じた虫である、という説話を、仏法の内部にいながら仏法を損なう悪僧にたとえたもの。中国語訳の『大般涅槃経』は、5世紀前半(421〜430年頃、曇無讖訳)に成立したとされる。

備考

本来は仏法を内部から害する者を指す仏教語。現代では会社・団体・国家などの内部にいる裏切り者や内部崩壊の原因をいう。個人への強い非難になりうるため、使用には注意が必要。

誤用・混同注意

  • 「獅子心中」と書くのは誤りで、「心」ではなく身体の内部を表す「身中」を用いる。
  • 一般には四字だけでなく、「獅子身中の虫」という形で用いることが多い。

例文

  • 長年会社にいた人物による情報漏えいは、まさに獅子身中の虫による被害だった。
  • 組織を批判すること自体は悪ではないが、私利のために内部から壊すなら獅子身中の虫といわれても仕方がない。
  • 改革を掲げながら不正を隠蔽する幹部こそ、組織にとっての獅子身中の虫である。

分類

類義語

対義語

この四字熟語に使われている漢字