獅子身中の虫
読み方
しし しんちゅう の むし意味
組織や集団の内部にいながら、その組織に害をなす者のこと。外からの敵よりも、内部の裏切り者や不正を行う者のほうが大きな損害を与える、という意味で使われる。由来
仏典『梵網経』下巻の「獅子身中の虫、自ら獅子の肉を食らう」という譬喩に由来する。獅子は外敵には倒されにくいが、体内の虫に食われて害を受けるという意から、仏教内部で仏法を損なう者を指した。『梵網経』は5世紀ごろ中国で成立・漢訳されたとされるが、正確な成立年は不明。備考
「獅子の身中の虫」ともいう。強い非難を含む表現なので、人物に直接使う場合は注意が必要。仏教語に由来するが、現代では会社・政治・団体などにも広く使われる。例文
- 機密情報を競合他社に流していた社員は、まさに獅子身中の虫だった。
- 改革を進めるには、まず組織内の獅子身中の虫を見つけ出さなければならない。
- 表向きは味方のふりをしていたが、彼こそがプロジェクトを妨害する獅子身中の虫だった。
- 外部からの批判よりも、内部の不正という獅子身中の虫のほうが会社に深い傷を残した。
- チームが勝てない原因は相手の強さではなく、仲間同士を対立させる獅子身中の虫の存在にあった。
類義語
- 内部の敵
- 内なる敵
- 内通者
- 裏切り者
- 獅子の身中の虫
- トロイの木馬
対義語
- 内助の功
- 縁の下の力持ち
- 味方
- 忠臣