猫噬鸚鵡
読み方:びょう ぜい おうむ
意味
悪人や不正な権力をもつ者が、善良で有能な人を傷つけたり排斥したりすることのたとえ。猫が鸚鵡をかみ殺すという情景になぞらえ、悪が善を害する不条理をいう。
由来
「猫が鸚鵡を噬(か)む」という漢文訓読風の構文を比喩として用いた語である。猫を悪人、言葉を話す鸚鵡を善人に見立て、悪人が善人を害する意を表す。特定の古典作品を典拠とする確実な記録や、成立した年代・時代は明らかでなく、不詳である。
備考
非常にまれで文語的な四字熟語であり、日常会話ではほとんど使われない。意味が伝わりにくいため、文章では「悪人が善人を害すること」などと補足するとよい。
補足
- 「噬」を「咬」や「嚙」に置き換える誤記があるが、定着した表記は「猫噬鸚鵡」。
- 猫と鸚鵡が仲よくする意味ではなく、悪人が善人を害することの比喩である。
例文
- 不正を告発した職員だけが処分されるとは、まさに猫噬鸚鵡というほかない。
- 権力者が誠実な部下を陥れるその姿は、猫噬鸚鵡を思わせた。
- 猫噬鸚鵡のような事態を防ぐため、組織には少数意見や内部告発者を守る制度が必要だ。
分類
類義語
- 弱肉強食
- 暴虐非道