猖獗極悪
読み方:しょうけつ ごくあく
意味
悪人や悪事が荒れ狂うように横行し、この上なく悪辣であること。また、そのようなきわめて凶悪な行為・ありさまをいう。「猖獗」は、悪人などが思うままに暴れ、はびこること、「極悪」は悪のきわみを表す。
由来
「猖獗」は中国の漢文・漢訳仏典などで用いられた、荒れ狂う・悪事がはびこるという語であり、「極悪」は悪のきわみをいう仏教的・漢文調の語である。これらを重ね、悪が激しく横行するさまを強調した四字句である。四字句「猖獗極悪」としての確実な初出・成立年代は未詳。
備考
日常会話ではほとんど用いられない、硬く古風な語。主に文章語・宗教的文脈・批評文で、悪行の横行を強く非難する際に使う。単に「とても悪い」という意味に限定されない。
別表記
- 猖獗極惡
誤用・混同注意
- 「猖獗」を「猖厥」と書くのは誤り。正しくは、けものへんの「獗」を用いる。
- 「極悪」を強めただけの語と捉えるのは不十分。「猖獗」には、悪人・悪事が荒れ狂い横行する意味がある。
例文
- 戦乱に乗じて盗賊が猖獗極悪の限りを尽くし、村々は大きな被害を受けた。
- その小説は、権力者の猖獗極悪な振る舞いを厳しく描いている。
- 人々を苦しめる猖獗極悪な行いを、社会全体で見過ごしてはならない。