狼煙四起
読み方:ろうえん しき
意味
各地で戦乱・反乱・騒ぎが同時に起こり、非常に不穏な状態になること。もとは、敵の侵入や戦争を知らせる狼煙が四方に上がる意で、戦火や争いが広範囲に及ぶ様子をいう。現代では、政治・社会・業界などで問題や対立が各所に続発するたとえにも用いる。
由来
古代中国で、辺境の異変や敵襲を知らせるために上げた信号の煙である「狼煙」と、「四方で起こる」を表す「四起」から成る。成語の出典としては、明代(16世紀後半)の沈采による戯曲「千金記」が挙げられることが多い。狼の糞などを燃やした煙は高くまっすぐ上がると信じられ、警報に用いられたという。
備考
主に戦乱・内乱・騒乱など、深刻な対立や混乱について用いる硬い表現である。実際の狼煙を指す場合もあるが、現代では比喩的用法が多い。
補足
- 「四起」を「よんき」と読まず、通常は「しき」と読んで「ろうえんしき」とする。
- 単に競争相手が多いだけの軽い状況には用いず、戦乱や深刻な混乱が各地で続発する文脈で用いる。
例文
- 国境地帯では武装勢力の衝突が相次ぎ、狼煙四起の様相を呈している。
- 中央政府の統制が弱まると、各地で反乱が起こる狼煙四起の時代となった。
- 新規参入と価格競争が重なり、その業界は狼煙四起ともいうべき厳しい状況にある。
分類
類義語
- 烽火連天
- 戦雲急を告げる
- 多事多難