狡猾無比
読み方:こうかつ むひ
意味
きわめてずる賢く、たくらみや人をだます能力において比べるものがないほどであること。「無比」は、比べるものがない、並ぶものがないという意味。人の性質や策略を非難していう、強い否定的な表現。
由来
「狡猾(ずる賢いこと)」と「無比(比べるものがないこと)」を組み合わせた漢語的な四字表現である。中国古典の特定の一書を直接の典拠とする故事成語ではなく、成立時期は明確ではない。近代以降に漢文調・漢語表現として定着したものと考えられる。
備考
主に人・犯罪者・敵・策略などを強く非難する際に用いる。日常会話では硬く大げさに響くことがあり、「とてもずる賢い」などと言い換えることも多い。読みは「こうかつむひ」で、「むび」とは読まない。
別表記
- 狡滑無比
誤用・混同注意
- 「無比」を「むび」と読むのは誤り。正しくは「むひ」。
- 「狡猾」を「狡滑」と書くことがある。「狡滑」も「狡猾」の表記として用いられるが、一般には「狡猾」が多い。
例文
- その詐欺師は狡猾無比で、巧みな話術によって多くの人を信用させた。
- 相手は狡猾無比な交渉者なので、契約書の細部まで慎重に確認する必要がある。
- 小説では、狡猾無比な悪役が主人公を何度も罠にかける。
分類
類義語
- 狡猾老獪
- 詭計多端
- 悪知恵
- 奸知術数