検索

狐裘羔袖

読み方:こきゅう こうしゅう

意味

狐の毛皮でできた立派な衣服に、子羊の皮でできた見劣りする袖が付いていることから、全体としては優れているものの、一部分に欠点や不釣り合いな点があることをいう。立派な文章・製品・計画などに、わずかな不備がある場合に用いる。

由来

中国の古典『晏子春秋』に見える「狐裘而羔袖」に基づく。高価な狐の毛皮の衣服である「狐裘」に、質の異なる子羊の皮の袖である「羔袖」を付けた、ちぐはぐな装いを表した言葉である。『晏子春秋』は春秋時代(紀元前6世紀ごろ)の斉の政治家・晏嬰(晏子)の言行を伝える書で、戦国末から前漢期ごろに編纂・成立したとされる。

備考

人や服装だけでなく、文章・作品・製品・企画など、全体はよいのに一部が見劣りする場合に使う。相手の成果への批評としては否定的な響きがあるため、使用場面には配慮が必要である。

誤用・混同注意

  • 「羔」を「羊」として「狐裘羊袖」と書くのは誤り。正しくは「狐裘羔袖」。
  • 「羔袖」は「ごうしゅう」ではなく「こうしゅう」と読む。

例文

  • この報告書は分析が的確だが、結論だけが曖昧で、やや狐裘羔袖の感がある。
  • 新製品は性能もデザインも優れているのに、説明書が粗雑で狐裘羔袖となってしまった。
  • 会場の演出は豪華だったが、案内表示が不十分で、全体としては狐裘羔袖を免れなかった。

分類

類義語

対義語

この四字熟語に使われている漢字