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犬馬之心

読み方

けんば の こころ

意味

犬や馬が飼い主に忠実に従うように、主君・目上の人・恩人などに対して、謙虚な気持ちで忠義を尽くそうとする心をいう。自分の忠誠をへりくだって表す語である。

由来

中国の古典に見られる、犬や馬の主人への忠実さを人臣の忠誠にたとえた表現に由来する。君主に仕える者が、自らの忠義を謙遜して述べる際に用いられた。「之」は「の」を表す漢文の助字である。特定の初出・成立年を一つに定めることは難しいが、漢代(紀元前2世紀~後2世紀)以降の中国の君臣観を背景に広まった語とされる。

備考

現代では日常会話で使うことは少なく、歴史小説や改まった文章で用いられる。上下関係への強い服従を連想させるため、対等な関係では使用に注意が必要。

例文

  • 武将は主君への犬馬之心を示し、危難の中でも任務を退かなかった。
  • 彼は恩師に対する犬馬之心を忘れず、長年にわたってその志を支えた。
  • 古い書状には、「犬馬之心をもってお仕えします」とへりくだって忠誠を述べる表現が見られる。

類義語

対義語

この四字熟語に使われている漢字