牛鼎烹鶏
読み方:ぎゅうてい ほうけい
意味
牛一頭を煮るほど大きな鼎(かなえ)で鶏を煮る意から、すぐれた人材や大がかりな設備・手段を、取るに足りない小さな仕事に用いることをいう。能力や規模が仕事に対して過大で、適材適所でないことのたとえ。
由来
中国後漢の文人・辺譲に関する『後漢書』辺譲伝の「函牛之鼎以烹鶏(牛を煮るほどの鼎で鶏を煮る)」という句に基づく。『後漢書』は南朝宋の范曄が5世紀前半(およそ432~445年)に編纂した歴史書で、この句が後に「牛鼎烹鶏」という四字熟語として用いられるようになった。
備考
主に、人材・能力・設備などが仕事の規模に比べて過大である場合に用いる。似た語の「牛刀割鶏」と意味は近いが、由来と字面は異なる。
別表記
- 牛鼎烹雞
誤用・混同注意
- 「牛刀割鶏」と混同して「牛刀烹鶏」としない。「牛刀割鶏」は『論語』に由来する別の四字熟語。
例文
- 彼ほど経験豊富な研究者に単純なデータ入力だけを任せるのは、まさに牛鼎烹鶏だ。
- 小規模な社内サイトのためだけに高性能なサーバーを導入するのは、牛鼎烹鶏になりかねない。
- 人員配置を見直し、優秀な社員が牛鼎烹鶏の状態にならないようにした。