燕翼貽謀
読み方:えんよく いぼう
意味
子孫が安らかに暮らし、発展していけるように、先人が将来を見通したよい計画・方策や基盤を残すこと。「燕翼」は子孫を安んじて助けること、「貽謀」は子孫のために計画を残すことをいう。
由来
中国最古の詩集である『詩経』の「大雅・文王有声」にある「詒厥孫謀、以燕翼子(その子孫に計画を残し、子孫を安んじて助ける)」に基づく。原詩は西周から春秋時代、前11世紀〜前6世紀ごろの詩を収めた『詩経』に伝わるもので、正確な成立年は不明である。
備考
日常会話ではまれで、家の継承、教育、事業承継、長期政策などを格調高く述べる文脈で用いる。「燕」は鳥のツバメではなく、「安らかにする」の意。
別表記
- 燕翼詒謀
誤用・混同注意
- 「燕」を鳥のツバメの意味と解するのは誤りで、ここでは「安らかにする」の意。
- 「貽」を「遺」と書き換えるのは一般的な表記ではない。
例文
- 創業者は、会社を次代へ引き継ぐため、燕翼貽謀の考えで後継者の育成と基金の整備を進めた。
- 森林を守る百年計画は、地域の子どもたちに対する燕翼貽謀といえる。
- 目先の利益だけを追わず、子孫への燕翼貽謀となる政策を選ぶべきだ。
分類
類義語
- 遠謀深慮
- 長慮後顧
- 未雨綢繆
対義語
- 後先不顧
- 刹那主義