熟読玩味
読み方:じゅくどく がんみ
意味
書物や文章を十分に、繰り返し読み、その内容・趣旨・表現を深く考えながら味わうこと。単に文字を読むだけでなく、そこに含まれる意味を理解し、自分なりに吟味する学問的な読書態度をいう。
由来
南宋の儒学者・朱熹の講話を弟子たちが記録・編纂した『朱子語類』に見える語とされる。『朱子語類』は朱熹の没後、13世紀後半(1270年ごろ)に成立した。文章をよく読み返し、その義理や趣旨を繰り返し考え、味わうべきだという読書・学問の姿勢を表した。
備考
主に書物・文章・思想などを対象として用いる硬い表現。「玩」は「玩具」のように遊ぶ意ではなく、繰り返し味わい、よく考える意である。
補足
- 「熟読完味」は誤り(正しくは「熟読玩味」)。
- 「玩味」を「がんび」と読まない。正しい読みは「がんみ」。
例文
- 古典文学は一度読んで終えるのではなく、熟読玩味してこそ表現の奥深さが分かる。
- ゼミでは、短い論文を熟読玩味したうえで、自分の考えを発表するよう求められた。
- 作者が選んだ一語一語を熟読玩味すると、この作品の主題がより鮮明になる。
分類
類義語
- 精読
- 味読
- 熟読精思
対義語
- 走馬看花
- 粗読