熊韜豹略
読み方:ゆうとう ひょうりゃく
意味
熊の力強さと豹の敏捷さになぞらえた、きわめて優れた用兵の知略・軍事戦略をいう。転じて、相手や情勢を的確に見抜き、目的を達成するための巧妙な計略・戦略の意味でも用いる。
由来
唐代の文人・司空図(しくうと)による碑文「復安南碑」に見える語とされる。成立年は明確ではないが、唐代9世紀ごろの文章である。「熊韜」は熊のように力強い兵法、「豹略」は豹のように敏捷で鋭い戦略を表し、優れた軍略を称賛する表現となった。
備考
現代の日常会話ではあまり使われず、歴史小説、軍事史、格調高い文章で用いられる。軍事以外でも、競争や交渉における巧みな戦略をたとえていうことがある。
補足
- 「熊涛豹略」と書くのは誤り。「韜」は兵法・戦略に関わる字であり、「涛(波)」ではない。
- 熊と豹の性質を単に並べた動物表現と解するのは不正確で、優れた用兵・軍略を意味する。
例文
- その将軍は熊韜豹略に富み、劣勢だった軍を勝利へ導いた。
- 敵の補給路を断つ熊韜豹略が、戦局を大きく変えることになった。
- 彼女は交渉の場でも熊韜豹略を発揮し、複雑な利害関係をまとめ上げた。
分類
類義語
対義語
- 無謀無策