無我夢中
読み方:むが むちゅう
意味
自分のことや周囲の状況を忘れるほど、一つの物事に強く心を奪われ、熱心に取り組むこと。「無我」は自我や私心を離れた状態、「夢中」はあることに心を奪われている状態を表す。多くの場合、何かに非常に集中している様子をいう。
由来
「無我」と「夢中」を重ねた語。「無我」は、我(自分という存在)への執着を離れるという仏教思想に由来する語である。「夢中」は本来「夢の中」の意から、心を奪われて我を忘れる状態を表すようになった。「無我夢中」そのものの成立時期や特定の典拠は明確ではないが、これら二語を結び付けた和製の慣用表現として近代以降に広く定着した。
備考
肯定的に、物事へ深く集中する様子を表すことが多い語である。ただし、周囲が見えなくなるほど熱中しているという含みもある。「無我の境地」とは仏教上の厳密な意味合いが異なる場合がある。
例文
- 子どもたちは時間を忘れ、無我夢中で砂の城を作っていた。
- 彼は無我夢中で研究に打ち込み、ついに新しい技術を完成させた。
- 試合が始まると、選手は無我夢中でボールを追いかけた。