為善最楽
読み方:いぜん さいらく
意味
善い行いをすることは、何にも代えがたい最上の喜びであるという意味。人のためになる行為や道徳的な行いそのものに、深い満足や楽しみがあることをいう。
由来
中国の歴史書『後漢書』東平憲王蒼伝に見える故事による。後漢時代(1世紀)の東平憲王・劉蒼が、「何をするのが最も楽しいか」と問われ、「為善最楽(善をなすことが最も楽しい)」と答えたとされる。『後漢書』自体は南朝宋の范曄が5世紀に編纂した。
備考
日常会話よりも、訓話・座右の銘・道徳教育などで用いられやすい語です。「善行には見返り以上の喜びがある」という肯定的な価値観を表します。
別表記
- 為善最樂
誤用・混同注意
- 「為善最楽」は「善いことをすれば必ず報酬を得る」という意味ではなく、善行そのものの喜びをいう。
- 「為善最樂」は旧字体を用いた表記であり、現代表記では通常「為善最楽」と書く。
例文
- 地域の清掃活動に参加して、為善最楽という言葉の意味を実感した。
- 利益だけを追うのではなく、為善最楽の精神で事業を進めたい。
- 困っている人を助けた祖父は、為善最楽だと言って穏やかに笑った。