悪事千里
読み方:あくじ せんり
意味
悪い行い・不正・悪評などは、隠していても非常に速く遠くまで世間に広まるという意味。悪い知らせは人々の関心を引きやすく、うわさとして伝わりやすいことをいう。一般に「悪事千里を走る」の形でも用いる。
由来
中国・五代十国時代の孫光憲が10世紀ごろに著した随筆『北夢瑣言』にある「好事不出門、悪事行千里(好事は門を出でず、悪事は千里を行く)」に基づく。よいことは案外広まらない一方、悪いことは千里の遠方まで伝わる、という対句から「悪事千里」が定着した。
備考
「悪事千里」だけでも使うが、「悪事千里を走る」「悪事千里を行く」の形が多い。実際の悪行そのものが千里へ移動する意味ではなく、悪事に関する情報や悪評が広まることをいう。
補足
- 悪事そのものが遠方まで行われる意味だと誤解しない。悪事・不正に関するうわさや悪評が速く広まる意である。
- 「悪事千里を走る」は慣用的な言い回しであり、「悪事千里」と矛盾する別の語ではない。
例文
- 企業の不正は、今ではSNSを通じて悪事千里を走るかのように瞬く間に広まる。
- 小さなごまかしでも、悪事千里というから、早いうちに事実を認めて謝罪すべきだ。
- 口止めをしたとしても悪事千里で、横領のうわさは取引先にまで伝わってしまった。
分類
類義語
- 悪事千里を走る
- 好事門を出でず悪事千里を行く
- 人の口に戸は立てられぬ
対義語
- 好事門を出でず
- 名声千里