炙手可熱
読み方:しゃしゅ かねつ
意味
権力や勢いがきわめて盛んで、近づくと焼けるように感じられるほどの威勢があること。特に、政治・組織などである人物や一派が絶大な権勢をふるっている状態をいう。
由来
中国・唐代の詩人、杜甫の詩「麗人行」にある「炙手可熱勢絶倫(手をあぶれば熱くなるほど、その権勢は比類がない)」に由来する。詩は唐の天宝12載(753年)ごろに作られ、権勢をふるった宰相・楊国忠を風刺したものとされる。
備考
主に権力・威勢の強さを表す、文章語的で硬い表現。「人気がある」という意味だけで用いるのは本来の用法からやや離れる。
誤用・混同注意
- 「炙手加熱」は誤り(正しくは「炙手可熱」)。
- 「灸手可熱」と書くのは誤り(正しくは「炙手可熱」)。
- 「せきしゅかねつ」と読むのは誤りで、標準的な読みは「しゃしゅかねつ」。
例文
- その実力者は政界で炙手可熱の存在となり、誰も容易には逆らえなかった。
- 改革の成功後、彼の一派は炙手可熱の勢いで主要な役職を占めた。
- かつて炙手可熱を誇った企業グループも、時代の変化によって勢力を失った。
分類
類義語
- 権勢赫々
- 権勢滔天
- 飛ぶ鳥を落とす勢い
対義語
- 権威失墜
- 勢力衰退
- 門前雀羅