温恭自虚
読み方
おんきょう じきょ
意味
性質や態度が穏やかで礼儀正しく、みずからを控えめにして人に接すること。相手を敬い、驕らずへりくだる謙虚な人柄・振る舞いをいう。
由来
中国の儒教経典『礼記』の「表記」に見える語に基づく。「温恭」は穏やかでうやうやしいこと、「自虚」は自分を空しくして、へりくだることを表す。『礼記』は戦国時代から前漢期の礼制・儒家文献を集成したもので、前漢末の紀元前1世紀ごろに戴聖が編纂したとされる。
分類・構成
備考
儒教的な謙譲の徳を表す、文章語・格調高い表現。日常会話では「謙虚で礼儀正しい」などと言い換えることが多い。「自虚」は自信がないことではなく、自らを低くしてへりくだる意。
誤用・混同注意
- 「自虚」を「自信がなく消極的であること」と解するのは不正確で、ここでは自らを低くしてへりくだることをいう。
例文
- 彼は温恭自虚の姿勢を保ち、年少者の意見にも真剣に耳を傾ける。
- 指導者には、権威を振りかざすのではなく、温恭自虚に部下と接する態度が求められる。
- 受賞後も温恭自虚を失わない彼女の人柄に、多くの人が敬意を抱いた。
類義語
- 謙虚謹慎
- 謙恭下士
- 温良恭倹