清濁併呑
読み方:せいだく へいどん
意味
清い水と濁った水を区別なく飲み込むという字義から、善人・悪人、賢者・愚者、好ましい意見・好ましくない意見などを狭く選り好みせず、広い度量で受け入れることをいう。多様な人材や考えを包容する態度を表す。
由来
中国の歴史書『後漢書』に見られる「清濁をあわせて受け入れる」という趣旨を典拠とする故事成語とされる。『後漢書』は南朝宋の范曄が5世紀、概ね432~445年ごろに編纂した。清いものと濁ったものをともに飲み込む、という比喩から生まれた。
備考
人や意見を幅広く受け入れる「度量の大きさ」をほめる語。ただし、善悪の判断を放棄したり、不正を許したりする意味ではない。主に文章語・改まった表現で用いる。
補足
- 「併呑」を「へいとう」と読まない。標準的な読みは「へいどん」。
- 不正や悪事まで無条件に容認する意味だと誤解しない。
例文
- 新社長は清濁併呑の姿勢を示し、経歴も考え方も異なる社員の意見を広く聞いた。
- 地域の代表には、対立する立場の人々も受け止める清濁併呑の度量が求められる。
- 彼女の清濁併呑な人柄は魅力的だが、不正まで容認するという意味ではない。
分類
類義語
対義語
- 涇渭分明
- 善悪峻別
- 是非分明