涇渭分明
読み方:けいい ぶんめい
意味
善悪・正邪・優劣などの区別が、きわめてはっきりしていること。また、二つの事柄の違いが明白で、混同の余地がないこと。
由来
中国最古の詩集『詩経』の「邶風・谷風」にある、涇水(けいすい)と渭水(いすい)に関する「涇以渭濁、湜湜其沚」という句に由来する。両河川が合流しても水の清濁が区別できるというイメージから、物事の違いが明らかな意を表すようになった。『詩経』の詩は西周から春秋時代(おおむね紀元前11世紀~紀元前6世紀)に成立したものとされる。
備考
「涇」は涇水、「渭」は渭水を指す。人や物を単に二分する意味ではなく、善悪・優劣・正誤などの差が明白である場合に用いる。一般に「けいいぶんめい」と読む。
誤用・混同注意
- 「経緯分明」と書くのは誤り。正しくは「涇渭分明」。
- 「渭」を「胃」と書き誤らないよう注意する。
例文
- その報告書は事実と推測が涇渭分明に書き分けられており、非常に読みやすい。
- 今回の候補者二人は、政策に対する姿勢が涇渭分明である。
- 公私を涇渭分明に分け、職務上の立場を私的な利益に利用してはならない。
分類
類義語
- 白黒分明
- 善悪分明
- 一目瞭然
- 判然明白