海納百川
読み方:かいのう ひゃくせん
意味
大海が多くの川の水を受け入れるように、度量が広く、多様な人・意見・物事を分け隔てなく受け入れること。また、受け入れる範囲が非常に広く、包容力が大きいことをいう。
由来
発想の源流は、万川(多くの川)が海へ帰することを述べた中国古典『荘子』にあるとされる。東晋(4世紀)の袁宏による『三国名臣序賛』には「形器不存、方寸海納」とあり、「海納」の表現の典拠とされる。のちに清代・19世紀前半の林則徐の対句「海納百川、有容乃大」によって広く知られるようになった。
備考
日本語では日常会話よりも、人物の度量や組織の多様性・包摂性を論じる硬い文章で用いられる。「百川」は文字どおり百本の川ではなく、多くの川を表す。
誤用・混同注意
- 「百川」を文字どおり百本の川と限定して解するのは誤りで、「多くの川」の意である。
例文
- 異なる立場の意見も退けず、海納百川の姿勢で会議を進めた。
- その大学は海外からの学生や研究者を受け入れる、海納百川の校風を掲げている。
- 指導者には、批判さえ学びに変える海納百川の度量が求められる。
分類
類義語
対義語
- 狭量小器
- 偏狭固陋