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淫靡頽廃

読み方:いんび たいはい

意味

風俗・生活・思想などが、必要以上に華美でみだらになり、道徳的にも精神的にも衰え乱れていること。「淫靡」は華美でみだらなさま、「頽廃」はくずれすたり、健全さを失うことをいう。多くは文化・社会・作品などを非難的に評する語。

由来

特定の中国古典の故事に直接由来する成語ではない。「淫靡」と「頽廃(退廃)」という漢語を結び付けた表現である。成立年は特定できないが、文化・風俗の衰えを論じる「退廃」という語が広まった近代日本、特に明治後期から大正期以降の文脈で定着した近代的な四字熟語とみられる。

備考

強い非難・道徳的評価を含む語であり、人や文化を安易に断じる表現としては注意が必要。現代では歴史・文学・芸術の批評で用いられることが多い。

別表記

  • 淫靡退廃

誤用・混同注意

  • 「淫美頽廃」と書くのは誤り。「いんび」の「び」は美ではなく「靡」を用いる。
  • 「頽廃」は「退廃」とも書くが、「頽」は常用漢字ではないため、一般には「淫靡退廃」と表記されることもある。

例文

  • その小説は当時、淫靡頽廃な内容であるとして発禁処分の対象になった。
  • 評論家は、都市文化の一部に淫靡頽廃の気風が広がったと論じた。
  • 華やかな表現であるというだけで、作品を淫靡頽廃と決めつけるのは適切ではない。

分類

類義語

対義語

この四字熟語に使われている漢字