泉石膏肓
読み方
せんせきこうこう意味
泉や岩などの山水・自然を、病気が治りにくいほど深く愛好すること。また、自然の中で暮らすことを強く好み、都会的な名利から離れたいと思う気持ちをいう。由来
中国の歴史書『新唐書』「田遊巌伝」にある「泉石膏肓、煙霞痼疾」に基づく。『新唐書』は北宋の1060年ごろに成立したが、語は唐代(7~10世紀)の隠者・田遊巌にまつわる表現として伝わる。「膏肓」は病が入り込むと治りにくいとされた身体の奥を指し、自然を愛する心の深さを難病にたとえた。備考
「膏肓」は治りにくい病の入り込む奥所をいう。自然景観を愛する気持ちを、治りがたい病にたとえた雅語であり、日常会話より文章語・漢詩文的な表現で用いられる。例文
- 彼は退職後、各地の渓谷や山里を巡っており、まさに泉石膏肓の人だ。
- 都会で仕事をしていても、彼女には泉石膏肓の思いがあり、休日には必ず山へ出かける。
- その画家は泉石膏肓で、滝や岩山、霧に包まれた谷を好んで描き続けた。