汗馬之労
読み方:かんば の ろう
意味
馬が汗を流すほど戦場を駆け巡る苦労、またはそのような苦労によって立てた功績をいう。もとは戦功を指したが、現在では組織・事業・地域などのために長年尽くした人の大きな功労をたたえる表現としても用いる。
由来
中国戦国時代末期(紀元前3世紀ごろ)に成立したとされる『韓非子』の「五蠹」に見える語。「汗馬」は、馬を汗ばむほど走らせること、すなわち戦場を奔走することを表す。「之」は「の」、「労」は苦労・功労の意で、「戦場で馬を走らせて尽くした苦労」から、戦功や大きな働きをいうようになった。
備考
「之」は「の」と読む。もとは軍事上の功労を指すが、現在は功績をあげた人への敬意を込め、組織や事業への大きな貢献についても用いる。日常会話より文章語・改まった場に適する。
別表記
- 汗馬の労
補足
- 「汗馬の労」を「汗馬の老」と書くのは誤り。
- 単に汗をかく肉体労働そのものを指す語ではなく、苦労して立てた功労・功績をいう。
例文
- 創業期に全国を回って販路を開いた彼の汗馬之労を、私たちは忘れてはならない。
- この勝利は、前線で奔走した将兵の汗馬之労によって得られたものだ。
- 長年にわたり地域福祉に尽くした職員の汗馬之労に、会長は深い感謝を述べた。
分類
類義語
対義語
- 安逸
- 安楽