氤氤氲氲
読み方:いんいん うんうん
意味
雲・霧・霞・湯気などが濃く立ちこめ、あたり一面に満ち広がるさま。また、天地に気や生気が満ち、万物が生まれ出るような、豊かで神秘的な気配を表すこともある。
由来
中国古典に見える「氤氲(いんうん)」を重ねた畳語。「氤氲」は、天地の気が交じり合って万物を生み出す意でも用いられ、『易経』繋辞上伝の「天地絪縕、万物化醇」にその思想的な基盤が見られる。『易経』は戦国時代から前漢期(おおむね紀元前4~前2世紀)に成立・編纂されたとされる。四字形は、雲気が濃く満ちるさまを強調した表現である。
備考
日常会話ではほとんど用いない文語的・詩的な語。自然描写のほか、神秘的で生命力に満ちた気配を表す場合がある。「氤氲」だけでも用いられる。
別表記
- 氤氤氳氳
誤用・混同注意
- 「いんいんうんうん」と読み、「いんうんいんうん」とは通常読まない。
- 雲や霧が濃く満ちるさまを表す語であり、相づちの「うんうん」を表す語ではない。
- 「氤氤温温」などと書くのは誤り。
例文
- 山あいには、朝霧が氤氤氲氲と立ちこめていた。
- 温泉地では、湯けむりが氤氤氲氲として谷を包んでいる。
- 画家は、山水画に氤氤氲氲たる雲気を描き、幽玄な雰囲気を生み出した。