気象万千
読み方
きしょう ばんせん
意味
自然の景色や周囲のありさまが、時や場所によって限りなく多様に変化すること。また、その変化に富んだ壮大で美しい景観をいう。「気象」はここでは天気だけでなく、自然界に現れるさまざまな様子・景色を指す。
由来
中国・北宋の政治家・文学者である范仲淹(はんちゅうえん、989〜1052)の散文『岳陽楼記(がくようろうき)』にある「朝暉夕陰、気象万千(朝は日の光、夕べは雲に覆われ、景色は千変万化する)」に基づく。『岳陽楼記』は慶暦6年(1046年)ごろに書かれたとされる。
備考
主に山・海・空・渓谷などの自然景観について用いる雅語的な表現。現代では日常会話より、観光案内、紀行文、文学的な文章で使われやすい。「気象」は通常の「天気」だけを意味しない。
例文
- 山頂から眺める雲海と朝日の移ろいは、まさに気象万千の美しさだった。
- 四季ごとに表情を変えるこの渓谷は、気象万千の景観で訪れる人を魅了する。
- 海岸は晴天、霧、荒波と刻々に姿を変え、気象万千の趣を見せていた。
類義語
対義語
- 千篇一律
- 画一的
- 単調