殺人越貨
読み方
さつじん えっか
意味
人を殺して、その人の財物・金品を奪うこと。また、そのような非常に残虐で悪質な行為をいう。単なる窃盗や強盗ではなく、殺害を伴う凶悪な犯罪を強く非難する語である。
由来
中国最古の経書の一つである「書経」康誥に見える「殺越人于貨(貨を奪うために人を殺す)」に基づく故事成語とされる。「康誥」は、伝統的には中国・西周時代(紀元前11世紀ごろ)の文書とされる。「越」はここでは「越える」ではなく、「奪う・横取りする」の意である。
分類・構成
備考
現代の日常会話ではあまり使われず、報道・法律的な文章・評論・歴史小説などで用いられる硬い語である。「越貨」は「貨物を越える」の意味ではなく、財物を奪う意。
誤用・混同注意
- 「さつじんえつか」と読まない。標準的な読みは「さつじんえっか」。
- 「越貨」を「貨物を越える」と解するのは誤りで、「財物を奪う」という意味である。
例文
- 被害者の金品を奪う目的で殺害したこの事件は、まさに殺人越貨の凶行である。
- 裁判所は、計画的な殺人越貨であり、犯行は極めて悪質だと判断した。
- その歴史小説には、乱世に乗じて殺人越貨を重ねる盗賊集団が登場する。
類義語
- 殺人強盗
- 強盗殺人
- 悪逆無道
- 凶悪非道