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止於至善

読み方:しお しぜん

意味

人として、または物事として到達しうる最高の善・完全な善の境地にとどまること。単に途中でやめる意味ではなく、道徳・学問・行いなどを最高の状態まで高め、その理想を保ち続けることをいう。

由来

中国の儒教経典『大学』(『礼記』所収)の「大学之道、在明明徳、在親民、在止於至善(大学の道は、明徳を明らかにし、民を新たにし、至善に止まるに在り)」に由来する。『大学』の本文は、戦国時代末から前漢期、紀元前3~2世紀ごろに形作られたとみられるが、成立時期には諸説ある。

備考

儒教的・倫理的な文脈で用いられる硬い表現で、日常会話ではまれ。「止」は中止の意味ではなく、「最高の善にとどまる・安住する」という意である。

誤用・混同注意

  • 「止于至善」と書かれることがあるが、日本語の四字熟語としては通常「止於至善」と表記する。
  • 「止」を単なる「やめる」の意味に解して、消極的な意味だと誤解しないよう注意する。

例文

  • 教育の目的は知識を増やすだけでなく、人格を磨き、止於至善の境地を目指すことにもある。
  • 彼は小さな成功に満足せず、止於至善の姿勢で研究を続けた。
  • 企業経営においても、利益だけを追うのではなく、社会に対する止於至善を求める視点が重要だ。

分類

類義語

この四字熟語に使われている漢字