来迎引接
読み方:らいごう いんじょう
意味
阿弥陀如来などの仏・菩薩が、念仏者などの臨終に現れて迎え、極楽浄土へ導き入れること。「来迎」は迎えに来ること、「引接」は手を引いて救い導くことをいう。浄土教における救済を表す語。
由来
浄土教に基づく仏教語。「来迎」は、阿弥陀仏が臨終の者の前に現れて迎えるという思想をいい、漢訳仏典『観無量寿経』などに説かれる阿弥陀仏の迎接の観念に由来する。「引接」は仏が衆生を浄土へ引き入れ導く意である。日本では平安中期、源信の『往生要集』(985年)などを通じて来迎信仰が広まり、このような表現も定着した。
備考
日常会話で比喩的に用いる語ではなく、主に浄土教・仏教美術・葬送や法話の文脈で使う。「来迎接引(らいごうせついん)」は認められる異形。
別表記
- 来迎接引
補足
- 「引接」を「いんせつ」と読むのは誤りで、この語では「いんじょう」と読む。
- 「来迎引導」は意味が近いが、一般に定着した四字熟語としては「来迎引接」を用いる。
例文
- 母は来迎引接を願い、阿弥陀仏の名を念じながら最期を迎えた。
- 来迎図には、阿弥陀如来が菩薩を従えて人々を来迎引接する姿が描かれている。
- 僧侶は法話で、念仏者を救う来迎引接の思想について説いた。
分類
類義語
- 来迎
- 接引
- 極楽往生