本末倒置
読み方:ほんまつ とうち
意味
根本的で重要な事柄(本)と、付随的・枝葉末節な事柄(末)の扱いや優先順位を逆にすること。目的より手段にこだわるなど、大切なことを見失っている状態をいう。
由来
「本」は草木の根、転じて物事の根本・基礎、「末」は枝先、転じて付随的な事柄を表す。「倒置」は順序や位置を逆に置く意である。中国古典『大学』に「物有本末(物に本末あり)」とあり、根本と末節を区別する考え方が示されている。この「本末」の観念を踏まえ、両者を逆に扱うことを表す語として成立した。四字熟語そのものの確定した初出年は不明。
備考
「本末転倒」とほぼ同じ意味で用いられる。本来の目的と手段、重要事項と些末事項の優先関係が逆になっていることを批判的にいう語である。
誤用・混同注意
- 「本末転倒」と混同されやすいが、これは「本末倒置」とほぼ同義の別の四字熟語である。
- 「末」を「未」と書く誤記に注意する。
例文
- 報告書の体裁を整えることに時間をかけすぎて、内容の検討がおろそかになるのは本末倒置だ。
- 健康のために運動を始めたのに、記録の数字ばかり気にするのでは本末倒置になりかねない。
- 顧客の課題を解決するという目的を忘れ、社内手続きだけを優先するのは本末倒置である。
分類
類義語
対義語
- 本末を弁える
- 主従をわきまえる
- 軽重を弁える