末大必折
読み方
まつだい ひっせつ
意味
木の枝先が大きくなりすぎれば重みに耐えられず折れる、という意味から、臣下・地方勢力・組織の末端などが強大になりすぎると、中心となる君主や本体が統制できなくなり、ひいては全体が衰えたり滅んだりすることをいう。
由来
中国の歴史書・古典である「左伝」昭公十一年にある「末大必折、尾大不掉(末大なれば必ず折れ、尾大なれば掉わず)」に基づく。春秋時代の紀元前531年の記事に見え、枝先が大きくなりすぎる木の比喩で、家臣や分家などの勢力が主君・本家をしのぐ危険を戒めた語である。
分類・構成
備考
本来は君主と家臣、本家と分家のような政治的主従関係を戒める語。現代では、企業・団体で末端組織や一部門の力が中央を上回ることへの警告としても用いる。日常会話では比較的まれな硬い表現である。
誤用・混同注意
- 「末大不折」は誤りで、正しくは「末大必折」。
- 「尾大不掉」と混同して「尾大必折」としない。「尾大不掉」は同じ出典にある別の成句。
- 「必折」を「ひっしょう」と読まない。読みは「ひっせつ」。
例文
- 地方支社の権限だけが拡大する現状は、末大必折になりかねないため、本社は統制の仕組みを整えた。
- 有力な家臣に兵権を集中させれば末大必折を招くとして、君主は権力の分散を図った。
- 部署ごとの独立性は大切だが、全社方針に従わなければ末大必折の状態となり、組織全体がまとまらない。
類義語
対義語
- 強幹弱枝
- 本固枝栄