有始有終
読み方
ゆうし ゆうしゅう
意味
物事を始めるだけで終わらせず、最初から最後まで一貫してやり遂げること。また、始まりと終わりがきちんとしていること。責任をもって最後まで努力を続ける態度を表す。
由来
中国古典の論語にある「有始有卒者、其惟聖人乎(始めがあり、終わりまである者は、聖人だけであろうか)」という句に基づく。「卒」は「終わる」の意で、後に同義の「終」を用いて「有始有終」となった。孔子の言行は春秋時代(前6~前5世紀)のものとされ、論語は戦国時代頃(前4~前3世紀頃)に編纂されたと考えられている。
分類・構成
備考
「有終の美」は最後を立派に締めくくることに重点があるのに対し、「有始有終」は始めてから終えるまでの一貫した態度をいう。原典では「終」ではなく「卒」が用いられている。
誤用・混同注意
- 「有終有始」と語順を入れ替えるのは誤り。
- 「有始有卒」は原典に見られる表現であり、現代日本語の標準的な四字熟語としては通常「有始有終」を用いる。
- 「有終の美」と同じく、単に最後だけが良いことを指すと誤解しない。
例文
- 彼は一度引き受けた仕事を、常に有始有終の姿勢で完遂する。
- 新規事業を成功させるには、開始時の熱意だけでなく、有始有終を貫く力が必要だ。
- 監督は選手たちに、有始有終の精神で試合終了まで集中を切らさないよう求めた。
類義語
対義語
- 有始無終
- 竜頭蛇尾
- 尻切れとんぼ