曽参殺人
読み方:そうしん さつじん
意味
根拠のないうわさでも、同じ内容を何度も多くの人から聞かされると、つい本当だと信じ込んでしまうことのたとえ。特に、繰り返される中傷や流言が人の判断を誤らせることをいう。
由来
中国の戦国時代の故事に基づく。『戦国策』秦策二によれば、孔子の弟子である曾参(曽子)と同姓同名の別人が殺人を犯した際、曾参の母は最初の知らせを信じなかった。しかし同じ知らせを三度受けると、ついに機織りの杼を投げ捨てて逃げたという。『戦国策』は前漢末の紀元前1世紀ごろ、劉向が編集した書物である。
備考
実際に曾参が殺人をしたという意味ではない。反復されるうわさの危険性を戒める故事成語であり、現代ではSNS上の誤情報や中傷にも当てはめられる。
別表記
- 曾参殺人
誤用・混同注意
- 「曽参殺人」は、曾参本人が実際に殺人をしたという意味ではない。
- 旧字体・異体表記の「曾参殺人」と混同されることがあるが、意味は同じである。
例文
- 根拠を確かめずに同じうわさを拡散すれば、曽参殺人となって無実の人まで疑われかねない。
- 複数の投稿が同じ内容を述べていても、曽参殺人の例があるので、情報源を確認する必要がある。
- 彼は当初その告発を信じなかったが、何人にも繰り返し聞かされ、曽参殺人のように疑念を抱いてしまった。
分類
類義語
対義語
- 明辨是非
- 事実確認