暗箭傷人
読み方
あんせんしょうじん
意味
人に知られないように、陰で中傷したり策略を用いたりして、相手に害を与えること。「暗箭」は暗闇から放つ矢のことで、相手が警戒しにくい秘密の攻撃をたとえる。実際に矢で傷つける意味よりも、陰湿な悪口・妨害・陥れをいう場合に用いる。
由来
中国・宋代(12~13世紀ごろ)の劉炎(りゅうえん)による『邇言(じげん)』巻六にある「暗箭傷人者有矣、未聞明箭傷人者也(ひそかに放った矢で人を傷つける者はいるが、明るい所で放った矢で傷つける者は聞いたことがない)」という趣旨の言葉に基づくとされる。暗闇から放つ矢を、陰で人を害する行為にたとえた表現である。
備考
中国の故事に由来する漢語的で硬い表現。日常会話より、文章や批評で用いられることが多い。「暗箭」は実際の矢ではなく、秘密の中傷や策略の比喩である。
例文
- 競争相手を匿名で中傷するのは、暗箭傷人にほかならない。
- 表面では協力的に振る舞いながら陰で同僚を陥れるとは、まさに暗箭傷人の行為だ。
- 根拠のないうわさで人の評判を落とす暗箭傷人は、決して許されない。
類義語
- 陰謀詭計
- 含沙射影
- 讒言中傷
- 陰険狡猾