暗室逢灯
読み方
あんしつ ほうとう
意味
暗い部屋で灯火に出会うという字義から、苦境や困惑の中にいるとき、思いがけず助け・解決の糸口・救いを得ることをたとえる四字熟語。絶望的に思えた状況が好転する場合に用いる。
由来
中国由来の成句。「暗室」は暗い部屋、「逢灯」は灯火に出会うことを表す。暗闇で灯りを見つければ進む道が分かることから、困難な場面で救いを得る比喩となった。中国の明代(16~17世紀)以降の通俗文学などに、「暗室逢灯」「絶渡逢舟」などの類似表現が見られるが、単一の確定した初出・日本への伝来時期は明確ではない。
備考
日常会話ではやや硬く、文章語・比喩表現として用いられる。「暗室逢灯の思いをする」の形でも使う。「暗室」は秘密の部屋ではなく、文字どおり暗い部屋の意。
例文
- 行き詰まっていた研究に専門家が助言をくれ、まさに暗室逢灯だった。
- 資金繰りに苦しむ会社に新たな出資者が現れ、経営者は暗室逢灯の思いをした。
- 道に迷った旅行者に地元の人が親切に案内してくれたので、暗室逢灯のように感じた。
類義語
- 渡河得船
- 干天慈雨
- 旱苗得雨
- 絶渡逢舟
- 一助を得る