暗室欺心
読み方
あんしつ ぎしん
意味
人に見られていない場所で、自分の良心を欺き、ひそかに悪事や不正を行うこと。「暗室」は人目の届かない場所、「欺心」は自分の心・良心をあざむく意である。
由来
南宋の陳元靚が編んだ類書『事林広記』(13世紀中頃、1250年ごろ成立)にある警世の句「暗室欺心、神目如電(暗室で心を欺けば、神の目は稲妻のように見通す)」に基づく。人目がなくても悪事は見逃されない、という戒めを表す。
分類・構成
備考
人目のない所で行う不正を、道徳的に強く非難・戒める硬い表現。単に「暗い部屋で他人をだます」という意味ではなく、自分の良心に背く行為をいう。
誤用・混同注意
- 「欺心」は他人を欺くことではなく、自分の心・良心を欺くことを指す。
- 「暗室不欺」と混同しない。「暗室不欺」は人目がなくても良心に背かないという反対の意味である。
例文
- 誰も見ていないからと経費を私用に流用するのは、暗室欺心の行いだ。
- 監視カメラのない倉庫で商品を持ち去る行為は、まさに暗室欺心にほかならない。
- 彼は暗室欺心を戒め、記録に残らない作業であっても規則を守った。
類義語
- 人目を盗んで悪事を働く
- 陰で悪事を働く
- 闇に紛れて不正をする